テレビの世界では、相変わらずグルメ番組や旅番組が多ございますが、それらの番組を見ていると、どうも最近妙な傾向があるんですね。
番組の中で、料理を食べるシーンでのこと。レポーターの人が料理を一口食べて一言。
「おいし〜!」
そして、「やわらかいですねぇ。」
さらには、「甘みがありますね。」
とどめに「臭みが無いですね。」だ。
大抵のレポーターはこの四言を言いまして、こちらが「それで!?」と次の言葉を待ってると、それだけでもう次の料理に移ってしまったりして、また同じく
「おいし〜!」
「やわらかいですねぇ。」
「甘みがありますね。」
「臭みが無いですね。」
が繰り返されるのだ。
日本人のおいしさの概念って、だんだん貧弱になってしまってるんじゃないですかね。一言で言うなら、おいしさの感じ方が子供っぽい、とでも言うか。
やわらかいからおいしいのか!?
甘みがあるからおいしいっていえるのか!?
あんたは臭みというが、それはホントに臭みなのか?その食材の風味じゃないのか?と。
小一時間問い詰めたくなりますわな。
特に若い人にこの傾向があります。が、まだ若いから、大しておいしい物を食べたことないんだろうからしょうがないとしても、一応テレビというメディアの中で、不特定多数の人に伝えなきゃいけないんだから、もうちょっとなんとかならないんかい?と思いませんか?
ま、そうは言っても、結局はいろんな各地の食材や料理を見ることができる貴重なプログラムなのだから、ついつい見てしまうんですけどね、だけどあまりレポーターには期待して見てなかったんですよ。そう、あの人を見るまでは。
岸本ゆきえ。
若い人は知ってる人もいると思いますが、彼女は毎週土曜日の朝から放送している(関東地区の場合)、『王様のブランチ』という番組がありまして、そのたくさんいる若いお姉ちゃんレポーターの中の一人なんです。
番組では、旅コーナーでは観光地めぐりをレポートし、グルメコーナーではレストランなどのレポートし、普段自分は大抵何かを(ま、大抵はパソコンをいじってる)やりながら、ほとんど音声だけでそれらを“見ている”んですよ。
ところが、ある時いつものように画面に目を向けずに聞いていると、画面を見ていないにも関わらず、食べている光景や料理の形・色・そして味などが伝わってくるレポートが耳に入ってくるではありませんか!
慌てて画面を見たのですが、その時は、そのレポーターがなんていう名前なのか分からなかったんですけど、次の週にはそれが岸本ゆきえという女の子だったということを知りまして、それからは彼女に注目してみるようになりましたね。
彼女のレポートは、若い割に、とにかくボキャブラリーが豊富で、一生けんめいこちらに伝えよう、という姿勢が伝わってきて、まさにレポートをするために生まれてきたような感じに思えます。『ブランチ』のスタッフも、その辺は分かっているらしく、彼女の出番は、あのお姉ちゃん集団の中では一番多いみたいです。
ただ、いかんせん彼女のキャラが、ちょっと地味すぎて(しかも所属があの北島御大の“北島音楽事務所”!)、ドラマに主演したり、番組の司会に抜擢される、ということは今後も無いかもしれません。(ごめんね!!)
今、レポーターとしてやってる人がこの世界ではいっぱいいますけど、その誰にも負けないと思いますよ。今のままでも。
だから、今後も充分レポーター専門として食っていけるような気がしますよ。ホントに。

がんばれ!岸本ゆきえ!!
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